2022-04-19から1日間の記事一覧

カール・テオドア・ドライヤー『ゲアトルーズ』 愛への信仰と自己の分裂

カール・テオドア・ドライヤー監督による1964年作『ゲアトルーズ』について。愛が全て、裏返せば愛以外がない、信仰もないし生きてもいないという女の人が主人公となる。恋愛と思考が両立し、恋愛の中で愛と官能が共存する。そしてその恋愛が永遠に維持され…

カール・テオドア・ドライヤー『奇跡』 受け継がれる信仰

カール・テオドア・ドライヤー監督による1954年作『奇跡』について。父、仕立て屋に代表される2つの宗派があり、対立している。どちらも自然法則に逆らえないと考えていることは共通している。インガの死が中心となるが、どちらの宗派にとっても、自然は神が…