韓国映画

ホン・サンス『イントロダクション』抱擁と行間

3パートに分かれた映画で、自分のことを小さい頃から知っていて自分のことが好きだろう看護師に対する演技の抱擁、そしてドイツでの彼女への本当の抱擁、そして別れた彼女への夢の中での抱擁というパートごとに存在する主人公にとっての意味が異なる抱擁で緩…

ホン・サンス『あなたの顔の前に』信仰の変化

主人公は17歳のとき、自殺しようとする直前に目の前に広がる世界が全て美しいものに見えるという宗教的な経験をしたことから、自分の目の前にあるものしか見ない、過去や既に起きたことには目を向けないように自身を律して生きることを決めている。そして、…

キム・ボラ『はちどり』空間的な狭さとその広がり

キム・ボラ監督2018年作『はちどり』について。母、父、兄が演じてきた家父長的な家庭内での役割が家族への葛藤とともにそれぞれ崩れていく。それと平行に、その役割に適合できなかった人も死んでいくし、それを強いてきた社会自体が崩れていくことも、スト…